移動教室で移動先に生徒が何人かたまっていたので「閉まってるだろう」と考えて教室の前で待った。でも実は開いてた!なんて事はありませんか?特に学生さん。
また、授業中の発表する場で、答えはわかってるのにみんなが手を挙げないから自分も挙げない状況。
それには集団心理が働いているんです!
今回はそんな集団心理について書きます!
目次
集団心理とは?
集団の状況になることによって生まれる特有の心理状態。
集団心理が働いた悲惨な事件があります。
「キティ・ジェノビーズ事件」皆さんはご存じですか?
キティ・ジェノビーズ事件とは!?
1946年ニューヨークで起きた婦女殺人事件です。その日の深夜、キティ・ジェノビーズさんは暴漢に襲われます。なんとか自宅のアパートの前まで逃げれましたがそこで男に捕まり怪我を負わされます。彼女は悲鳴をあげ、助けを呼びました。それにより付近の住人38名気づき、その場を見ました。男は逃げていきましたが、住人は誰も襲われた彼女を助けには行きませんでした。すると暴漢が戻ってきてまた、彼女を襲います。これが2回続きついにキティ・ジェノビーズさんは殺されてしまいました。
これがキティ・ジェノビーズ事件です。
何故このような事件が起きたのか。これには集団心理である「傍観者効果」が働いたからだと言われてます。
「傍観者効果」ってなに?
他者に対して援助が必要な状況にもかかわらず、周囲に人がいることによって援助行動が抑制されること。
傍観者効果の原因
なぜ傍観者効果起きるのか、その原因は3つあります。
1.責任の分散
誰かがやってくれるだろう。という考え。
他の人と同じ行動をすることによって責任が分散されると判断してしまいます。
つまり、その場の人数が2人より3人の方が「責任の分散」が起きやすく援助行動は遅くなりがちです。
2.聴衆抑制
援助をしても、失敗してしまい他者からなんと言われるか不安になり援助行動が遅くなってしまいます。
3.多元的無知
他の人が何もしていないなら緊急性はないのだろうと判断し援助行動が遅れてしまいます。
皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか。ある子がいじめられてても
「他の人が助けてないから助けなくていい」
「助けに行って文句を言われたらどうしよう」
「他の人は何もしてないし、あれはいじめじゃない。ただのいじりだ。」
恥ずかしながら私はあります。助けたこともありますが、無視した事の方が圧倒的に多いです。
傍観者効果の対策
傍観者効果は誰にでもありますし、簡単には抜け出すことはできません。しかし、何かをしなければ助けられないのも事実です。
いじめを見たら名前を伏せて先生に言うとか、小さなことをして行くことが要援助者にたいして重要になってくると思います。
失敗を恐れず行動!なんて難しいことはできないのでまずはできることを探した小さなことから取り組んでいきましょう。自分も頑張ります。
そういえば、東京はこのような集団心理が起こりやすいから冷たいなんて言われるのかな?
ありがとうございました。